子どもを「ひとり言の達人」にしよう!ひとり言に隠れた魔力について

独り言と聞くと、皆様はどのようなイメージを持たれますでしょうか?おそらく、あんまり良いイメージは湧かないと思います。
実は、この独り言には意外な効果があることが科学の進歩で分かってきているのです。この本では、ひとり言は子供の成長に欠かせない!肥満予防になる!まで言っていますw

今回は、そんな独り言の効果をまとめた、脳内科医の加藤俊徳氏による「なぜうまくいく人はひとり言が多いのか」という書籍についてご紹介させていただきます。

書籍へのリンク

肥満防止にも役立つ理由

脳の中には、会話するときに活性化する伝達系脳番地があります。

脳番地とは、同じような働きをする神経細胞の集まり(部位)と、その神経細胞群と関連している機能の総称です。

脳画像を使って診断すると、伝達系脳番地が衰えていて「声をあまり出していない」のが確認できます。

声を出していないだけでなく、話を聞いたりして聴覚系脳番地を使っていないと、脳全体に元気がなくなり、鬱っぽくなります。

すると、脳だけじゃなくて、その人自身の雰囲気もすごく活気がなくなってきます。

逆に声を出さないと、活気もなくなり、脳全体に元気がなくなり、鬱っぽくなるのです

声に出すことは、自分の顔や上半身、首から上の運動だと思って、しっかり声を出していくのが大事

人間は運動をしていないと無性に体を動かしたくなるもの。その時に、口も動かしたくなるのです。

そこで問題となるのが、口を動かしたいからといって「何かを食べてしまう人」が多いのです。それによって太ってしまいます。
しかし、ひとり言ならカロリーゼロ、むしろカロリーは消費できてしまうので肥満の予防に良いと言われております。

子供のひとり言は最強である

こちらの書籍曰く、小さい時からのひとり言が、子どもの能力にも良い影響を及ぼすそうです。

生まれて数ヶ月の赤ちゃんは「ばーばー」「うーうー」などの喃語(なんご)と言われる意味の分からない言葉を喋ります。そうやって、ひとり言を繰り返す中で子供は成長していき、成長する過程でひとり言を言わなくなっていきます。

もちろん、独り言を言わなくとも、言語力自体は伸びますし、もっと大きくなって10歳前後からは、声を出さないで黙読できるようになっていきます。

このように、成長を経て言語能力はどんどん上がりますが、あくまで順序としては、意味のわからない独り言から始まって、意味のある独り言につながり、そして声を出さずに言えるという順番です。

とはいえ、声に出す方が明らかに脳にも効果があるのです。

自分の書いた文章なども、流れにおかしなところがあれば、耳で聞くと気が付きやすくなります。

ストーリーがスムーズかどうか、自分の文章はもちろん、他人の文章でもわかってくるようになるのです。

ひとり言を通じて音を出すことを習慣づけておくと、文章の理解力も高まるのです。

子供のひとり言を止めるな!

これまでのお話を踏まえると、子どもがブツブツとひとり言を言っていたら、それは立派な「意味のある行動」なので、場所をわきまえる必要はありますが可能な限りは止めない方がいいでしょう!

止めるよりは、親側がなぜこの子はこのようなことを言ったのだろう?と考える方が、親子共々有益だと思います。

記憶力の形成に

子どもの場合、大人と違ってその時点で起きていない過去のことも、あたかも今起こっているかのように独り言を言います。

例えば、以前にディズニーランドに行った時のことを、何日も「ミッキー、ミッキー」とか言う具合です。

要するに、頭の中で記憶をフラッシュバックして、独り言を言っているわけです。

それは、まさに自分で独り言を言いながら記憶力を強化している行為なのです。

大人はなかなか気付かないかもしれませんが、子どもの独り言にはそういう効果もあるのです。

コミュニケーション能力も身に付く

普段からひとり言を喋っていると、声を出すシュチュエーションでもスムーズに言葉が出てくるようになる。

さらに自分で話している声は自分にも戻ってくるので、難しい話を話すと、難しい話を聞けるようになるという相乗効果が生まれます。

       おしょー監督のプロフィール写真(大友頌平)
           
大友頌平
           
株式会社ChillDog代表。国内エアラインの航空整備士・フリーランスエンジニア・カメラマン・動画クリエイター・エンジェル投資家の付き人など20代で多様な領域を経験。生きていく中で人に支えられることの素晴らしさに気づき、未経験だった福祉事業へと参入。日々学びながら東奔西走中。

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