うちの子、発達障害かしら?と疑問を持ち、検査をしたらADHDやASD、LDなどの発達障害と診断されてしまった。他の子とは違う特性があると伝えられた親はどこから手をつけていいのか分からない、でもお子さんのためにはなんとかしたいという不安な気持ちになってしまうかと思います。
この記事は、そんな不安な気持ちを払拭し「どんな心持ち」で子どもに対して接していけばいいのかのヒントになるように発達に特性がある子どもの親が持つべき「3つのマインドセット」について記載させていただきます。
発達障害の理解
発達検査を受けて、発達障害と診断されたら、うちの子は通常の発達と違うのか?と不安になる保護者の方もいるかもしれません。
発達障害の主な特徴として挙げられている項目は、多かれ少なかれ、誰にでも当てはまる特徴とも言えます。
例えば
- 場の雰囲気を感じ取ることが苦手
- 注意散漫
- 忘れ物をする
これらは一般的にも起こり得ることなのですが、発達障害とは、このようなできることとできないことの差が一般よりも大きい状態と理解するのが適切です。
発達障害などの診察がついたからといって、一般の人と比べてできることが全然違うということや、できないことがたくさんあるというわけではありません。
一般の子どもと同様に、得意な能力を伸ばしたり、不得意な分野を減らしたり、不得意な分野を得意な分野でカバーしたりする対応をしていくという視点を持つことが重要です。
この子の好きなこと、夢中になっていることはなんだろう?という視点で子どもの特徴・特性を見てあげて気づいてあげてください。
発達障害は病気ではない!治るものではない!
医学的には「大脳高次機能の非進行性の障害が脳の発達期に生じたもの」といわれています。病気ではないので治るという性質のものではありませんが、非進行性ですからどんどん悪くなることもありません。
そのため「治療」ではなく「療育」といいます。療育とは、一人ひとりの障害特性に応じて、今の困りごとの解決と将来の自立、社会参加を目指した支援をすることです。
診断名ありきではなく、日常の生活の支障度をみながら支援していくことが大切
家庭や日常生活の中で子どもを支援していくことを考えると、診断名ではなく「日常生活の支障度」や「行動」に基づいて理解していくことが大切です。
例えば、どこでも衝動的に動き回ってしまう子供がいた時に、それがADHDの診断がついていてもついていなくても、その行動は危険ということに変わりはありません。その特性が本人の生活に支障を与えていたり、周りに迷惑になっていないかという部分にフォーカスして支援を考えることが本質的なアプローチでしょう。診断名に拘らず、その特性と周囲への影響に目を向けましょう。
以上、3つのマインドを持っていることが、発達支援の第一歩です。
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